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今のところnextの商品としての在庫数は、時期によって増えたり減ったりはあるのですが、約3500枚位のレコードがお店にでています。
この枚数ってお客さんから見たら多いでしょうかね?少ないでしょうか?
また、レコード屋の商品数って選り取り見取りが出来る様に多い方がいいでしょうか?

以前にも書いた事、あるのですが数年前までは、今の在庫数のおよそ半分位のレコードの数でお店を営業していました。それで何で取り扱いしている在庫数が増えていったのかという事も以前書きました。
在庫のレコードの数が増えた理由はコチラ
で、半分の在庫数で営業していた数年前から、およそ倍の在庫数に増えた今は売り上げも倍になったかというとそんなに大きくは変わっていなかったりします。
もしかしたらある程度の在庫数を満たしていると売り上げとかお客さんの来店数とかあまり関係ないのかなぁなんて思ったりします。
同タイトルの在庫が殆ど1枚しかない中古レコードならではの事情が、あるからかもしれません。
殆どのアイテムが売り切れちゃうと補充が出来ませんからね。

確かに500枚の在庫数があるショップと1000枚の在庫数があるショップとでは、お客さんの数とか売り上げとか結構差があるような気がするのですが、1000枚と2000枚の在庫数の違いのお店の差はあまりないんじゃないでしょうかね。なんの根拠もない想像なんですけど。
数だけでなく扱っているレコードのクォリティーとかセンスによる部分もかなりあると思うのでカタにハメてどうだって言えない事もあるのが難しいトコロではあるのですけどね。
単純に考えるとたくさんの在庫数が在った方が、レコードを選ぶ側からすると選択肢が増えて良いように思えるんですが、例えば1万枚とか2万枚の在庫があるレコード屋の全てのレコードをチェックしますか?っていう問題もあったりするんじゃないでしょうか。

実店舗に足を運んでレコードを見る人もレコード屋のサイトを見る人も何万枚もレコードを見るのはかなり気合いが要るというかガッツが要ると思うんですよ。
(気合いというか、根気の方がウェイトが高いような気もしますが。)
ウチらのような業者は、買い付けに行ったらそれこそナン十万枚もレコードを見て、掘って掘って掘りまくるのですが、やはりこれって仕事だから出来るんであって仕事でなかったらなかなかこんなこと出来ないと思います。

nextの場合、実店舗に足を運んでレコードを見に来ていただけるお客さんもいらっしゃるのですが、サイトを見ていただいているお客さんの方がやはりはるかに多いのです。
渋谷に来ることが出来る圏内に住んでいる人もサイトをご利用して頂いているお客さんが多数いるのもタブン、実店舗でレコードを見るって事がサイトで見る事に比べてハードだからなんじゃないかなと思うのです。
だけど何万枚も在庫のあるサイトを見るっていうのもこれまた、かなり負担なんじゃないでしょうか。
そう考えたら、もうある程度の在庫数があればそれ以上在庫があってもあまり意味ナイような気もするんですよね。 コレまでは、在庫は多い方が良いんじゃないかなと思っていたのですが、最近はちょっと多すぎるって言うのもどうかな~なんて考えになりつつあります。

お客さんのレコードを選び方っていうのも、決まったレコードを探している人と、イロイロと試聴して漠然と良い曲を探している人と二通りのタイプがあると思うんです。
決まったレコードを探している人は、そのレコードが在るかナイかで購入するしないが解りやすいのですが、試聴して何かイイ曲のレコードないかなと探しているお客さんには、何万枚の在庫数を見てもらう事は、やはりキツいと思うんですよ。
多くの在庫の数よりそのお客さんが好きそうな曲を提案出来るような仕組みがあった方が良いんじゃないかなって思うんですよね。
例えば、サイト経由で3枚とか4枚の複数のレコードを注文して頂けるお客さんってはじめからその複数枚のレコードを購入するつもりでいたんじゃないと思うんですよね。
想像だと欲しいメインの1枚のレコードがあって、他の曲のレコードもイロイロ見ているうちに
「あ~この曲もイイな、アレもイイな・・・」って感じでついでだし買おうってなったんじゃないかなって思うんです。
それって知らない曲だけど聴いてみて良かったとか、知ってるアーティストだけど知らない曲だったとか・・・みたいにお客さんの気持ちや考えに偶然みたいに目の前に現れたレコードがマッチしたんじゃないかなとも考えられるのかな。
だとしたら、「もしかしたらこのレコードがマッチしていないですか?一度試しにド~ゾ聴いてみてください」ってオススメみたいな事が出来ないかなぁなんて考えたりしています。
実店舗のお店に来てくれたお客さんには、よくかけ売り(お客さんが知らない曲を実際PLAYして購入してもらう)っていうのをやるのですが ナニゲにこれってよく当たるみたいでお客さんに買って頂けるケースが多かったりします。
スゴい多くのレコードを在庫して
「さぁ、イロイロありますよ!好きなのを選んでください!」
っていうのより、在庫は多くはないけど
「このレコードとかどうですか?」
ってお客さんにピタッとハマリそうなレコードを見てもらう方が良いんじゃないのかな。
どうやって見ている人の感性や好みに合ったレコードをセレクトするのかっていう難しい仕組みなどのこともありますけどね。


お店でお客さんとレコ屋のスタッフが相対してやり取りしているのに比べたら、サイトでの販売ってまだまだ弱いんですよね。この部分をなんとかカバー出来そうな方法というか仕組みってないかな~って考えたりしています。
今までは、サイトにレコードをアップして試聴出来るようにして聴いてイイレコードがあれば買ってくださいって感じでしたけど、更にもうヒト工夫必要な気がするんですよね。せめて実店舗並にお客さんとやり取り出来るようにしたいなって思います。
サイトでレコードを見て選んでいるお客さんにリアルタイムでやり取りが出来れば面白そうなんですけどね。
チャットとか、Skypeとか、今だとTwitterとか旬なのかな。イヤそんなコトされたらウザイかな・・・。
前回レコードが入荷したら連絡くださいというエントリーも今回のエントリーもなんだか、心なしか同じようなテーマになってますw
まぁ、レコード屋をやってる人間の今の心境の表れって感じでしょうかね。