felix_tigerstripes_pr

時々、お客さんに「中古レコードの仕入れってどうやっているんですか?」的なコトを質問される時があります。
「イャ〜ソレは企業秘密なんで・・・(笑)」ってナンてコトは、全然なくって実際は中古レコード店の仕入れって「買取 & 買付」がメインになってると思います。
ま〜お店独自の仕入先っていうのもアルとは思いますが、「誰々の何々ってレコードを何枚注文お願いますっ!」って仕入先に連絡して「ハイっ!ありがとうございます!スグにお届けしますっ!」ナンていう夢のような仕入先は、存在しないワケです。
となると、一般のレコードリスナー & コレクターが、要らなくなったレコード & もう聴かなくなったレコードを処分する時をひたすら待つか、お店自らが国内や海外のレコードのある場所へ出向いて売れそうなレコードをひたすら探すって方法になるワケです。

next. recordsが開業した2000年頃は、今のようなインターネットも発達していなかったので、もうホント、とにかくひたすら飛行機に乗ってアメリカ、ヨーロッパを中心にして海外へ出向いて買い付けしまくってました。
だけど、海外にレコードを買い付けに行ったからって、必ず欲しいレコードの仕入れが出来るって言うワケでは全然なくって、到着したその日からその国のレコード店、レコードショー、フリーマーケット、スリフトショップ、個人のコレクター、個人のバイヤー、個人のバイヤー&コレクターの友達・・・などなどそういった「たくさんレコードがありそうなトコロ」をひたすら巡ってそしてソコになる大量のレコードをチェックして売れそうなレコードだけをセレクトして仕入れをやっていました。
当店の場合だと、「海外にレコードの買い付けに行くぞ」と決めたら、「何処の国へ行くか」や「何処の街へ向かうか」なんていう現地のルートやスケジュールなんかをすべて買い付け人が計画して仕入れを行うスタイルでやっていました。
考え方によっては、「あそこ行ってレコードを仕入れてこい」や「誰々の家に行ってレコードを売ってもらえ」なんて指示的なモノはなく、買い付けに出向く人間が自由に行く場所や現地でのスケジュールを自由に決めるコトができるので、楽なように思えるのですが・・・実はコレが想像を絶するくらいのプレッシャーになっていました。
買い付けに出向く場所やスケジュールを自由に自分で決めてイイケド・・・、結果はちゃんと残す・・・っていうのがトーゼン大前提だからなんですよ。

海外にレコードを買い付けに行く担当者は、売れるレコード、人気のレコード、レアなレコードを出来るダケたくさん仕入れてくるっていうのが、最大のミッションとなっているのでその目的が果たされれば「おぉっ!スゲぇっ!!よくヤッたっ!」って評価になるワケです。
まぁ〜ウチの店では厳密に、目的を達成するようなイイ買い付けが出来たからってその人の評価があがるってワケではナイのですが、逆に費用と時間をかけて海外まで出向いたにもかかわらず、たくさんのレコードを仕入れるコトが出来なかったら・・・ってコトを考えると・・・。
もう、そのコトが心配で心配で、とてつもないプレッシャーでした・・・。
一応、オイラがnext. recordsの代表者でショップオーナーでもあるので、もしオイラが買い付けに行って結果思うような買い付けが出来なかったとしても誰からも咎められるコトはナイのですが、そのショボショボの買い付けで売上がイマイチだった場合も全部、自分の責任としてブーメランとなって跳ね返って来るワケです。
海外へレコードの買い付けに頻繁に出向いていた当時は、「滞在日数 X 100枚のレコードを仕入れる」というのをおよそのノルマとして課していたのですが、もうホント正直コレがマジで苦しかった・・・(笑)
やっぱり強烈レア盤を多く見つけるコトができれば、イイのですがそういったレア盤っていうのは、ホント見つかりません、なので大量のレコードを買い付ける枚数作戦になるのですが、コレも思うように買えないワケです。
もう既にお店のストックとして複数枚のレコードがあれば、ソレ以上買うのはムダだし、売れ行きが1年に数枚程度のタイトルであれば、今買わなくてもイイし・・・、実際は1日に数万枚のレコードを見ているワケですが、結果その日は50枚しか買えませんでした・・・ってコトも何度もありました。
となるとその日のノルマが達成できず借金50枚となるワケなので翌日は「ナンとしても150枚を買い付けねばっ!」って更に追い打ちのプレッシャーが・・・。
で、買い付けるレコードの内容はともかく枚数のノルマだけでも達成させたいが為に、イマイチ売れないレコードをムリして仕入れたりナンてコトにもなったりして・・・(笑)
今なら「かっこ笑い(笑)」なんてノン気に書いてられますが、買い付け中の現地では、「何処にイケばレコードがあるのか?」ってコトを考えるとホント夜も眠れない有様でしたからね。
開業当時は、ウチのスタッフでもあり共同経営者のNが海外への買い付け担当していましたが、買い付けに出かける時はいつもシレ〜っと「ほな、行ってくるわ〜」って買い付けに出向いていましたが、買い付け中は、全然レコードが買えないっていう悪夢を何度も見ていた・・・って言ってたのでやっぱりメンタル的には相当なプレッシャーになっていたようです。

今だとレコード屋の買い付け記事まとめナンてのもありますね〜。

ウチの店は、渡航費や滞在費、仕入れ費用ナンかの関係でもうずいぶんと海外へレコード買い付けに行っていませんが、まだまだ多くのレコード屋さんが海外へレコードを仕入れに行っている様ですね。
記事の中には、知っているレコード屋も出てきたりと、「へぇ〜まだあのお店あったんだ・・・」ってちょっと懐かしい感が・・・(笑)
しかし・・・ホント、レコード屋は買い付けに行くと酒と飯のハナシが中心になっているような気がするなぁ。

FELIX / TIGER STRIPES
FELIX / TIGER STRIPESの試聴
next recordsのサイトでFELIXのレコードを探してみる

渋谷で中古レコード屋として開業していた2000年当時も、お客さんからレコードの買取は、一応行っていましたが、コチラの方はもう全然思うようなレコードをゲット出来ていませんでした。
やっぱり、当店が欲しいと思うレアなレコードが全くと言っていいホド、入らなかったんですよね。
大半が数年前に新譜のレコード店に並んでいたタイトルばかりで・・・やっぱり、あの時はDJブームもあったのでそうなっちゃいますよね。

 
渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買い取りをやっています!
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