渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

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東京 渋谷で創業23年めの12インチシングル専門のレコード店、ネクストレコードです。
23年間もレコード店を営業していると店頭販売しているレコードの他にも複数のストック用レコードや未整理のレコード、ワケがわからないレコード、はたまたナンだコレ?的なレコード等ありとあらゆるレコードが大量に集まってきます。
やはり最重要なのが販売用のレコードたちで 入荷するとタイミングを見計らって商品化してソレが売れたらバックストックがあればソコから選んでさらに商品化・・・というカンジで日々、レコード店運営を行っています。

だけど、先に書いたように20年以上もレコードを営んでいると、何万枚というレコードを貯め込むことになるワケですが、お店のスペースは限られています。
というワケで定番的なレコード、売れ行きの良いレコード、レア盤等の所謂1軍のレコードは、店内のバックストック棚に収納されるのですが、安価なレコードやセール品、難ありレコード等の2軍 & 3軍のレコードは、店舗とは別の倉庫に保管されるようになります。
イヤ〜ホントは、すべてのレコードを一箇所に集めて一元管理した方がゼッタイにイイのは判っているんだけど、限られた店舗スペースに大量のレコードを詰め込むとソレこそ来店していただいたお客さんがレコードを見るスペースがなくなってしまうのは明らかなので仕方無しで別に倉庫を借りてソコにレコードを詰め込むという方法になってしまうワケです。

2023年の9月にコレまで借りていた倉庫が取り壊しになるという理由で急遽、新しい倉庫へ引越しするハメになったコトをこのブログでも記事にしました。
その時の記事は、コチラ
急遽、レコード倉庫の引越しを敢行っ!

一応、ココで紹介した新しい倉庫もある程度整理も出来て落ち着いたカンジではあります・・・といってもダンボールに入ったママのレコードが未だ100箱近くありますが・・・笑
記事でも紹介していますが、レコードの収納にぴったりサイズの棚(LEX BOX)がこの倉庫には、37箱あるのですがソコに店頭のバックストックからあぶれた2軍&3軍のレコードが収納されています。
トコロでみなさんは、レコードをどうやって収納管理していますか?
まぁ〜個人のレコード・コレクションなので人それぞれのレコード枚数の多い少ないはあると思いますケド、もう何十年もレコードを買い続けている人や蒐集癖がアル人、DJさん等は、ホント数千枚レベルのレコードコレクションを有している人もいます。
で、たくさんの枚数をコレクションしている人で困るのが「聴きたいレコードがスグ出てこない、見つからない」ってコトなんです。
レコードも1000枚くらいであれば、「あ〜たしか、このアタリにあったな・・・」ってカンジでナントナクで探しているレコードを見つけ出すコトが出来るのですが、3000枚とか5000枚という膨大なコレクションになるとマジでちゃんと管理していないと探しているレコードは出てこないんですよ。
で、探しているレコードを探索するために自分のレコードコレクションを片っ端からチェックするワケですが、あまりにもそのレコードが出てこないので「もうイイや・・・」って諦めたり、「あっ!このレコード久しブリに見たな!」ってカンジで当初の探していたレコードとは別の盤に興味が変わったりというのは、コレクションが多い人のアルアルでもあります。
また、とある著名なDJさんは、イベント等で特別にフューチャーするアーティストのレコードを自分の大量に持っているレコード・コレクションから見つけ出すコトが出来ないために急遽、レコード店に出向いてその探しているレコードを買いに来たりするコトもあります。
確実に所有しているタイトルなんですけどね・・・。
探すために時間をかけるよりも買っちゃったほうが早いってコトなんでしょう。
要するにナン等かの規則に則ってキチンとドコのナニがあるかっているコトが管理出来ていれば、そんなコトがナイのですが、レコードは聴くのは大好きだケド、管理や整理は正直メンドーっていうのは、ありますよね。

レコードの管理&整理は、どんな方法がイチバン良いんだろう・・・ってコトは、結構オイラも課題としてあってイロイロと試しています。
当店のメインであるバックストックは、ジャンル別にアーテイストのアルファベット順にレコード棚に入れて収納するというレコード店の在庫管理では比較的オーソドックスなやり方で保管管理しています。
ま〜例えば、Chic / Good Times をバックストックから探し出す時は、Dance Classicが集められたレコード棚の「C」の部分の「H」のトコロを見ると「Chic」がナン枚か固まっているのでその中で曲名の「G」の部分を見れば、Chic / Good Times を見つけ出すコトが出来るというヤリ方ですね。
コレ・・・解りやすいんですが、メンドーな部分もあるんですよね・・・。
というのもレコードって「S」とか「C」とか「J」とかってランダムに並んでいる中で、レコード棚の「S」の頭文字の仕切りの中から2文字目の部分を探して・・・ってカンジでレコードを収納する際に細かな区別を探し出してソコに収納しなければイケない・・・という制約あるんですよね。
要するに1枚のレコードを決まった場所に入れるのに時間がかかるんですよ。
ちなみにオイラは、コレがかなり苦手でこのレコードの収納する度に何回も「ABCの歌」を脳内再生しています(笑)
また、海外アーティストの名前とかグループ名のアルファベットって頭文字で「C」とか「M」「S」「T」がやたらと多いんですよね。
で、バックストックのレコードの枚数が増えてくるとその多い頭文字の部分が増えてきてその枠に収まらなくなるワケです。
そうなると増えてきた頭文字の仕切りのスペースを増やすためにすべてのレコードを後ろに移動させなければイケないというハメになります。
バックストックの枚数が多いのでコレも結構、タイヘンな作業です。
要するに頭文字「C」のレコードが増えてきたので1枠スペースを確保するタメに「C」の次「D〜Z」のレコードを全部、1枠移動しなければならないというコトです。
まぁ〜でもオイラ以外の他のスタッフはこの方法でもフツーにサクサク出来ているので問題ないようなのでお店のバックストックの管理は、このオーソドックスな管理でやっているワケですけどね。

で、2軍・3軍の倉庫に収納されているレコードなのですが、コチラはオイラが実験的に試している店頭のレコード管理とは異なる管理を実施しています。
どういうレコード管理方法かというと倉庫に積み上げられたレコード棚(LEX BOX)の枠に番号を付けるんですよね、解りやすく例えるとスペースに住所をつけるみたいなイメージです。
で、2軍・3軍のレコードは、コレまでの当店で入力された商品のデータベースを流用して、収納するレコードのアーティスト/曲名のデータベースにドコの棚に収納したかっていう数字を入力してから、その番号のレコード棚に放り込むというやり方をしています。
コレ・・・かなり楽なんですよ。
まぁ〜例えば、データベースソフトで探したいレコードのアーティスト/曲名を検索すれば解るので「●番の棚」って言うコトがわかるというコトです。
バックストックは、日々毎日流動的に増えたり減ったりするので比較的空いている枠を見つけたらその枠にポイポイと放り込むだけというお手軽さなのです。トーゼン「ABCの歌」の脳内再生はナシ(笑)
アルファベット順だと一部の増えた枠を増やすのに全数をズラさなければイケないというコトもこの方法だとしなくてイイんです。
メチャ便利な管理方法なんですよね・・・実はコレ、とあるTV番組で紹介されていたAmazonの倉庫での商品管理の方法を見て応用したんですよね。
多種多様なアイテムを扱うAmazonが採用している方法ならかなり効率がイイやり方なんだろう・・・って思い、当店のレコードの在庫管理に応用したってワケです。
ただし、気をつけなければイケないのは、入力したデータベースのレコード棚の番号と実際に放り込んだ棚の番号をキッチリと一致させるというコトです。
先日、通販でご注文いただいたレコードを店頭にご来店いただいたお客さんが偶然同じレコードを購入しちゃうというバッティングが発生しました。
お店に来店していただいたお客さんが通販で既にオーダーされたレコードを手に持っている状況です・・・あぁ〜マズイな・・・とは、思いつつも店頭のお客さんに「コレは、売約済みですのでスイマセンが諦めてください」とは言えませんからね。
そのままご購入いただいたワケです。
でも調べると倉庫にストックがあるのが判ったのでソコから持ってくればイイので該当のレコードをピックアップのために倉庫に行ってみると
「あるハズのレコード棚」にそのレコードが入っていませんでした。
タブン、コレ・・・本来収納しなければイケない番号の棚とは違う番号の棚に間違えてレコードを入れちゃったパターンです・・・要するにヒューマンエラーですよ。
コレが、起きた時はもう絶望・・・なんですよね〜37箱のレコード棚(LEX BOX)を全部シラミ潰しで捜索しなければイケないというハメに陥つワケです。

エサ箱スタイルでレコードを見るのは比較的高速で見るコトが出来てカンタンなのですが、この縦置きスタイルのレコード棚を何千枚もチェックするというのは、かなり体力が削られるんですよね・・・。
コレ、ヤッたコトがアル人は、解ると思うのですがとにかく「キツいっ!」んですよ。
1つや2つのレコード棚であればそんなツラくはないのですが、腕を上げてレコードを高速でササササッと見ていると5箱目くらいで肩がパンパンになるワケです。
高さは、6段で身長175cmのオイラでもアタマより上に腕を上げてレコードをチェックする・・・しかもドコにあるかワカラナイという状況です。
ちなみに探さなきゃイケないそのレコードの値段896円です。
イイ歳した中年のオッサンが肩の筋肉をパンパンにさせて体力を削られて得られる対価が896円・・・考えただけでモチベーションが上がりません・・・しかし、注文したレコードが入っていないっていうお店の信用問題にも関わるコトなのでそんなコトは言ってられません。
もう気合で探すのみっ!ってカンジで探し出しましたよ。
全然、入力したトコロとは違う場所の棚から出てきました・・・「ナンでこんなトコロから出てくるんだよっ!」って思いましたがソレをヤッたのは、紛れもなく自分です・・・(泣)
896円の1枚のレコードを探し出すのに30分ホドかかりました・・・トホホ。
IMG-7881

便利だと思うレコードの管理方法だけど、人的ミスが起きると大捜索に陥るというリスクもあるという・・・。
ナンでオイラは、間違えて他の棚に入れちゃったんだろうね・・・自責の念でイッパイになりました。

THOMAS BANGALTER / TRAX ON DA ROCKS (EP)
THOMAS BANGALTER / TRAX ON DA ROCKS (EP) の試聴
next recordsのサイトでTHOMAS BANGALTERのレコードを探してみる

このレコード棚に住所をつけてデータベースと連動して管理する方法ってどうですか?
数千枚規模のコレクションを持っている人からするとかなり有効な管理方法だと思うのです。
「でもそのやり方って元々nextが長年創り上げてきたデータベースが元になっているから出来るんでしょっ!」
って思われるかもしれませんが、Discogsに自分のアカウントを作ってやれば結構スグに出来ると思いますよ。
カンタンですが解説しておきます。
まず大前提としてDiscogsにて自分のアカウントを作っておきます。
で、データ化したいレコードをDiscogsから検索して表示させるとこんな風に出てきます。
discogs-1
[Add to Collectio]を選ぶと

discogs-2
自分のアカウントに該当のレコードがカンタンに追加できます。要するに文字とおり自分のコレクションが追加されるワケです。

discogs-3
で、[Notes]という項目を選ぶとビヨンと空欄が出来上がります。

discogs-4
その空欄に自分のレコード棚の何番に入れるのかを入力するワケです。

コレね・・・レコードがドコにあるのかって言うために作るのですが、ある程度自分のアカウントに枚数が追加されると「今、自分がどんなレコードを持っているのか」っていうコレクションの目録が出来るんですよ。
たくさんのレコードを蒐集している人は、自分はそのレコードを持っていないと思って買ったケド実は、持っていたとか逆に持っていると思っていたケド、ホントは持っていなかったとかを一覧で見るコトができるんですよね。
スマホにアプリとしてインストールしておけば、レコード店とかに訪れた時に「あれ?このレコード持ってたかな?」ってサクッと調べるコトも出来るワケです。
結構使えると思いますよ・・・コレ。

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このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。


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こんにちわ。渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next recordsです。
当店は、狭いレコード店をスタッフ3人で細々と運営しているワケですが、レコード店の運営ってナニかと煩雑な作業が多くて結構タイヘンだったりします。

オイラは、2000年に今のnext recordsのオープンさせたのですが、当時はDJブームというコトもあって今以上にお客さんが大勢店舗に押し寄せていました。
もうとにかくお店を毎日開店させて店の窓やトビラを全開にしてスピーカーからレコードの音をデカい音で鳴らせば、レコードを求めるお客さんが吸い寄せられるようにお店へ訪れてくれました。
渋谷の宇田川町という相当な数のレコード店が密集しているというかなり特殊なエリアという立地だったので毎週末は、レコードを買い求める人がこのエリアに大挙して押し寄せる状態でしたしね。
やっぱり、Manhattan Records / Cisco / Dance Music Records(DMR) というこのエリアの巨人的なとてつもない影響力があるレコード店が思っイキリ気を吐いていたというのは、相当大きかったと思います。
もう巨人である3つのお店、いや各ショップの支店まで数えたら10店舗くらいが、それぞれのジャンルの新譜をホボ毎日入荷させている状態だったので週末だけ渋谷に訪れるだけでは、入荷の少ないレコードに関しては既に売り切れてしまって追いつかない状態になっているくらいでしたから相当な数の人がこのエリアを訪れてレコードを買いまくっていた状態だったと思います。

ちなみにnext recordsという店舗の名前ですが、そういった影響力の大きな巨人的なレコード店の「次に」訪れていただけるようなレコード店になればイイな〜という想いを込めてこのネーミングにしました。

その当時は、先に書いたように影響力が絶大な大型店がその場所に存在しているだけでお客さんに訪れていただけるという入れ食い状態だったので特に宣伝したり広告をだしたりといった営業活動的なコトはあまりしていませんでした。
まぁ〜要するに影響力のあるレコード店にピッタリと寄り添うようにしてそのおこぼれにあずかろうという所謂「コバンザメ商法」っていう運営ですね。
ん〜ナンか、こんな風に例えると卑屈なカンジがしますケドね・・・(笑)
当の本人は、そういった意識はあまりナイのですが客観的な見方をすれば明らかに「コバンザメ」でしょうね(笑)

しかしっ!今となっては、宿主となっている大型サカナである巨人レコード店は、跡形もありません。
ある店はその影響力を衰えさせたり、ある店は、廃業・撤退したりと20年前の渋谷 宇田川町レコード屋街は、大きく様相を変えました。
当店と同じような「コバンザメ商法」で営業していた小さなレコード店は、その宿主を失ったり、そもそもDJ系レコードのニーズが衰えたりといったブームの終焉もあって相当な数のレコード店が閉店するに至りました。

そんな中でも当店は、実店舗でのレコード販売と紙のカタログによる通信販売からの流れからネット通販へと同じ規模のレコード店からするとかなり早い段階でシフト出来ていたコトもあって同業他店のように閉店・廃業への道からナントカ免れたのかもしれません。
ん〜コレは、今現在に過去を振り返ってみてそう思うコトであってその当時は、「今後がどうなるのか」ナンて予想して行動に移していたナンてコトは全くもってなかったんですよね。
常連のお客さんからすればご存知の通り、店主であるオイラ自体が自虐的なイミを含めてのかなりのポンコツ経営者ですからね〜(笑)
そんな「これからの中古アナログレコード店は、こうなるに違いないっ!」ナンて未来予想なんて出来るハズがありません。
基本的にビビリ気質なコトもあって「ヤバいっ!どうしよう・・・」っていう不安要素は、出来るだけ避けたい、そして排除したいっていう気持ちがベースにあるので「もし、こうなったらどうしよう」っていう心配ゴトがあれば、土壇場になってアワワ・・・ってならないように時間と余裕がある時に備えておこうっていう想いで様々なコトに対応してきたカンジなんですよね。
まぁ〜当店のスタッフからは、「心配しスギっ!」とか「ビビリすぎるっ!」ってよく言われていますが、もうコレばかりは性分でもあるしその土壇場になって焦るのがイヤなので出来るだけ事前に備えておこうって思うワケです。

でハナシをもとに戻すと、レコード店をはじめた時は大型店のおこぼれ頂戴的なコトにあやかりたい的な気持ちもあって今の場所で営業をはじめたワケです。
しかし、ブームの終焉と大型店の撤退をヒシヒシとカンジる中でレコード店の運営の軸足を実店舗から通販の2本柱で行うコトで2007年のCisco閉店からの苦難の時代を乗り越えるコトが出来たのだと思います。
だけど、コレはあくまでも今から過去を振り返ってみてあの時に「こうなるだろう・・・」って予想なんてしたワケではなくってホント、タイミングが良かったというダケのコトだと思います。

前回、このブログで「ネット通販が上手くいかない」っていう相談をされたコトを書きました。
その時の記事は、コチラ
「レコードは、どうすれば買ってもらえる?」
その時に集客に関して「SNSを活用すれば良いんじゃないですか?」ナンてコトをお伝えしたのですが実際のトコロ、SNSを使ったからといってもカンタンに集客につながるとは思っていないんですよね。
ソレはソレでイバラの道というか、かなり地道な作業になるというか・・・。
next recordsでは、広告・宣伝等に費用は、まったくかけていません。
集客につながる宣伝活動は、この「渋谷レコード店日記」と「Instagram」だけです。
今読んでいただいている「渋谷レコード店日記」をはじめたキッカケは、当店でメインに扱っている「オリジナル原盤の12インチシングルの良さをもっと多くの人に知ってもらいたいっ!」という気持ちがあってその普及活動のヒトツとしてはじめました。
まぁ〜ブログを書きはじめたのは2005年(今から18年も前っ!)なのですが当時は、当店で販売しているレアなレコードと見た目がまったく同じブートレッグ盤が、先に書いた巨人レコード店で安価で大量に販売されていたコトで「ナンとかしたいっ!」って気持ちではじめたんですよね。
Instagramに関しては、もう3年前になりますがコロナがやばくなる少し前に「ナンか・・・この先にタイヘンなコトが起きるかも・・・」っていうオイラのビビリセンサーがピコピコ反応してそんな状況に出来るだけ備えておこうってはじめたんですよね。

「渋谷レコード店日記」ブログは、毎週記事を書き続けて影響が目に見えるようになるまで大体5年くらいかかりました。
このブログでのレコードに関する情報発信のおかげで今でも、「渋谷 レコード店」でググると上位にnext recordsが出てくるようになりました。
Instagramの方は、毎日1枚オススメのレコードを独自のコメントを添えて紹介するというスタイルで今では、1700投稿を超えています。
宣伝費用は、まったくかけていないとは、言っていますがブログやSNSの執筆に要する時間を金額換算すると・・・もうトンでもないコストがかかっているようなカンジではありますが・・・。
ブログは、内容的に数年経っても長く読まれるカンジなので結構効果は大きいのですが、SNSであるInstagramの方は、どうしてもSNSという時系列での投稿になってしまうために即応性は、高いのですが過去記事は埋もれてしまうという特性があります。
まぁ〜でもですよ・・・Instagramを始めてわかったのですが、渋谷で20年以上実店舗を営んでいる当店ですが、全然当店の存在って知られていなかったというコトが思っきりわかったんですよね。
今年に入ってくらいから実感するようになったのですが、Instagramでレコメンドしたレコードが比較的よく売れるようになったんですよね。
それにはじめて当店のオンライン・ショップをご利用していただいたお客さんが増えてきたことも実数として現れてきました。
いや〜しかし3年かかりましたからね・・・途中、「コレ、毎日時間をかけて記事を書いて投稿しているケド、効果あるのかな・・・」ってナン度もココロが折れそうになったコトがありましたケドね〜(笑)

オイラは、Instagramでの記事を思っきりしゃべり口調の日本語で投稿しているのですが、レコード好きな日本人がオイラをフォローしてくれるのは解るのですが、結構な数の外国人がオイラをフォローしてくれるんですよね。
ぶっちゃけ思っていたんで「自動翻訳機能はあるケド、思っきりクダけた日本語で書いた投稿や記事を読んで解るのか・・・」って。
でも、ココ最近ですがオイラのInstagramを見て海外からのDMがよく届くようになったんですよ。
その内容が、「キミのWebサイトを見たよっ!今度、東京に訪れるのでその時は、お店に行きますっ!」とか「この紹介しているレコードを購入したいんだケド、どうすればイイ?」なんて具体的な営業につながるオファーが来るようになりました。
さらにご来店いただいたナン人かのお客さんに「どうやってこの店を知ったの?」って訊いたら「Instagram見たんだよ」って。
調べ物がある時ってオイラ的には「ググる」って言うのが基本なのですが、若い人や海外の人はナンか、SNSで検索するっていうのがもうフツーになっているようなカンジなのですね。

で、先日、Instagramを見て当店のコトを知っていただいたお客さんが実際にお店に訪れてくれました。
そしてナンと90枚オーバーという大量のレコードを購入していただきました。
事前に彼は、当店のオンライサイトに訪れて在庫しているレコードで購入希望のアイテムを「♥欲しいものリスト(Wish List)」事前に登録してのご来店でした。
事前にそうやっていても店頭からピックアップするだけでも1時間ホドかかりましたケドね。
店頭からピックアップしたレコードは、「ホント、持って帰れるのか?」ってシンパイするレベルの重さと枚数でしたね(笑)
まぁ〜レコード店のSNS活用って在庫数の比較的多い新譜のレコードであれば結構効果はあると思うのですがホトンドの在庫が1枚しかない中古レコードに於いてはどうなんだろう・・・効果あるのかな・・・ってちょっと懐疑的なトコロもあったのですが、こうやって確実に実売へと繋がっているのを見ると「Instagram、やっててよかったぁ〜」って思う次第であります。

EDWIN STARR / I JUST WANNA DO MY THANG
EDWIN STARR / I JUST WANNA DO MY THANGの試聴
next recordsのサイトでEDWIN STARRのレコードを探してみる

先に紹介した「ネット通販が上手くいかない」っていう人にも「SNSでイロイロと情報を発信した方がイイよっ」ってアドバイスしたのですが、やはりコレも継続してはじめて成果が現れるっていう結構、根気とヤル気を持続させなきゃヤッてられないという、なかなかタイヘンなコトです。
しかし、オイラのケースで言うとココロが折れそうな時もアリましたがソレを乗り越えてホント、「ヤッてよかった・・・」って思いましたね。
まぁ〜でもお金をかけないで集客するのってコトバや文章で言うのは容易いですが実際にソレを実行するとなると気の遠くなるような時間とモチベーションが必要となる・・・というコトも身をもってわかりましたね。
果たして相談していただいた彼・・・出来るのかな?

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ニュースサイトで取りあげられていた渋谷・下北沢エリアのレコード店を紹介している「渋谷&下北沢レコードマップ 2024」が主宰しているフェイスレコードさんよりいただきました。
「渋谷&下北沢レコードマップ 2024」のニュースはこちら
Audio-Technica × Face Records レコード屋を巡ろう!渋谷&下北沢『レコードマップ2024』をリリース
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このレコードマップは、昨年にもフリーペーパーとしてマップに紹介されているレコード店で配布されていて今回は一部改定を加えられた2版目となります。
我がnext. recordもこのレコードマップに掲載いただき店頭でこのフリーペーパーを配置してご来店いただいたお客さんに自由に持って帰っていただけるようにしていました。
コレがなかなか好評だったようで多くのご来店いただいたお客さんに手にとっていただきました。
週末は特にご来店が増える影響もあって途中で補充しないと全部なくなってしまう時もありましたね。

昨今のアナログレコード人気によってレコード店を訪れる人が増えている中で渋谷には多くのレコード店がアルという認識は結構されているようです。
がっ!しかし、どんなレコード店がドコにあるのかってコトまで含めるとレコード店の数が多いというコトと扱う多種多様なジャンルやアイテムがあるというコトもあって渋谷に訪れたのはイイとして「ドコに行けばイイんだろう・・・」って結構戸惑うようです。
そんな中にガイドとしてこういった渋谷エリアの様々なレコード店を紹介したフリーペーパーは、とても重宝されるようですね。
このレコードマップには渋谷エリアでは、15店舗が紹介されています。
実際は、渋谷にはもっとたくさんのレコード店があるのですが、紙面のスペースの都合上、主だったショップが掲載されているカンジですね。

レコードマップには、「HOW TO Play」という所謂「レコードの聴き方」も掲載されているのでレコードマップの意図としては最近レコードに興味を持った超ビギナーな人へ向けてのガイド的な意味合いがあるんでしょうね。
このマップでも明らかなのですがイチバンレコード密集地が下記の場所となります。
ちなみに「4」が当店next recordsです。
スクリーンショット 2023-10-20 8.05.00
所謂、シスコ坂のド真ん中という立地でタブン渋谷を訪れる多くの人が「この坂の辺りにレコード店があったなぁ」みたいな認識でいるようです。
そういった知名度のコトもあって当店を訪れるご来店客が多いんですよね。
多くのお客さんがお店に来ていただけるってコトは、ショップを営んでる側からすると、とても喜ばしいコトなのですが結構な割合で「的ハズれ来店」が多いのです。
渋谷のnext recordsがどんなレコード店なのか、ご存知の人は解ると思うのですが、当店は渋谷の中でも「12インチシングル」というアナログレコードのメディアのひとつだけを販売している極めて異色なレコード店のため、お客さんの許容度というかニーズにマッチしないケースがとても多いんですよね。
以前にもこのブログでも紹介したコトがありますが、渋谷エリアのレコード店巡りをしている中で当店を見つけて「あ、レコード店がある」と店内に入ったのはイイんだけど、店内に流れている音楽、壁にディスプレイしているレコード、エサ箱に入っているレコードをチラチラって見て「アレ?ナンか違うかも・・・」ってスぅ〜ってお店を後にする人がとても多いんです。

レコード店とそのお店を訪れるお客さんのニーズとのマッチング・・・コレが、なかなか上手くいっていないという状況なんでしょうね。
要するにレコードを買いに渋谷を訪れるお客さんは、お目当てにしているレコードを手に入れるのにドコのレコード店を訪れればイイのかってコトを知らないからこういったミスマッチが起きるのではないかって思うんです。
それに「良いレコード店」という概念もかなり人の好みで大きく異なりますからね・・・・コレは、要するに言い換えると「ワタシにとって良いレコード店」っていうイミですよね。
当店のような一部のアイテムに偏ったレコード店にって同じ趣向の人には、ズッポリとハマるのですが、ソレ以外の人には、まったく理解不能な趣味の世界ですからね〜(笑)

では、自分にとって良いレコード店の探し方を伝授してみようかなと思います。
オイラは、海外へ買い付けに行った時には、すでに何度も訪れたコトがある街だと必ず巡るレコード店のルートがあります。
まぁ〜この街を訪れたらココとアソコとあのレコード店は、行かなきゃ・・・ってカンジのお店ですね。
でも、初めて訪れた街っていうのがソレがわからないんですよ。
ソレこそ、この街にどんなレコード店があるのかまったくわからない状態で訪れるのですが、とりあえずその街の人の多いエリアを歩いて1件目のレコード店を見つけるんですよね。
で、そのレコード店がどんなレコード店なのかってコトを訪れた店内を一巡したりエサ箱に入っているレコードをみてコレまでの経験から察知して「この店にはお目当てのレコードがアルかも?」って判断したらレコードを掘りまくるワケです。
でも、まったく的がハズレたらそのまま店を後にするのではなくレコード店のスタッフにとりあえずハナシかけみるんですよね。
オイラの場合だったら「ワタシは、12インチシングルを買いたいのですが、どこのレコード店がオススメですか?」って。
レコード店のスタッフや店主だったら自分が営んでいるエリアのレコード店のコトはジャンルに関わらず結構把握しているコトが多いんですよね。
そういったその街のレコード店事情に詳しい人にストレートに訊いてみる・・・っていうのが欲しいレコードを探し当てるイチバンの近道であるコトを経験的に知っているんですよね。
で、オススメしてもらったレコード店へ訪れるワケです。
トーゼンですが、世界中のレコード店でも12インチシングルだけを販売しているレコード店っていうのは、ホトンドないので比較的12インチシングルをたくさん扱っているレコード店を紹介してくれます。
で、そのお店で仕入れたいレコードを購入してそこのレコード店のスタッフに更に訊くのです。
「とてもイイレコード店ですね・・・ワタシは、12インチシングルを買いたいのですがこの街でオススメのレコード店をおしえてください」って。
そうやって芋づる的にオイラにとって最良のレコード店をその街のレコード店スタッフから情報収集していくワケです。
訪れたレコード店のスタッフに一言、ハナシかけるだけでそのエリアのレコード店事情を全然知らないオイラに強力な情報を教えてくれる・・・コレは、メチャ役に立ちました。
もっとツッコんだ時には、次に訪れようとしている街のレコード店の情報も訊き出すコトもありました。
「隣り町に良いレコード店はありますか?」とか、「ドコの街に行けば良いですか?」って訊くコトもありました。

だけど、日本のお客さんってシャイですからね〜(笑)
初めて訪れるレコード店のスタッフにハナシかけるってコト自体が、ハズカシイってカンジる人も多いような気がします。
その点、結構海外からのお客さんは、シッカリ訊いてくるんですよね・・・物怖じしないっていうか、解らないコトは、解る人に訊けばハナシが早いっていうか・・・。
オイラが先に書いたような方法で訪れたレコード店のスタッフから良い情報を得られたという恩返し的なイミもあって結構、「ドコのお店が良いかな?」って訊かれたらシッカリとガイドしているんですよね。
「〇〇レコードを探しているんだけどドコに行けば買えるかな?」って訊かれたらオススメのレコード店を教えてあげるみたいなカンジですね。
そういった時に今回のレコードマップが結構役に立っていたんですよね。
「今あなたがいる場所は、ココで、●●レコードと■■レコードが良いと思うよ」って赤ペンでマーキングしてあげるみたいなカンジでガイドしてあげていました。
まぁ〜でもね、とても良いレコードマップなのですが敢えていうならばレコード店の紹介文を英語でも併記してあればもっと良かったですね。
日本を訪れる外国人は、はやり日本語が読めないんですよね・・・というか、もうアタマから解らないのでそもそも理解しようと思っていないようでこのレコードマップを見せた時に日本語での表記を見て何度か「うわぁ・・・日本語」っていうリアクションをされましたし。
もしかしたら、カンゼン英語バージョンもあったほうが良いかもしれませんね。
あとね・・・楽しそうに見えるこのイラストマップも海外の人からするとちょっと解りにくいようですね。

このレコードマップのターゲットを「レコードビギナー」へ向けてのガイドにしている意図は解るのですが、渋谷エリアを初めて訪れる国内外からのレコード好きな人へ向けて・・・っていうカンジに見る人の層を広げた方が利用価値が高まるんじゃないでしょうかね・・・。
あと、ガイドにそのレコード店のWebサイトにスグにとべるようにQRコードを掲載したり、Googleマップと連動させたりしたら・・・って思ったりもします。
どうですか?この案・・・次回の改訂版「レコードマップ」の参考にしていただければ・・・って思います。

CRUSADERS / SWEET 'N' SOUR
CRUSADERS / SWEET 'N' SOURの試聴
next recordsのサイトでCRUSADERSのレコードを探してみる

あと外国から訪れた人によく訊かれるのは、オススメのレストランやステキな音楽が聴けるナイトクラブやバーを紹介して欲しいってコトですね。
コレね・・・実はオイラは、渋谷で飲食や遊ぶコトが皆無なのでまったく知らないんですよね。
まぁ〜食べるトコロは、next recordsのビルの1階にもあって結構お客さんで賑わっているので「下のレストランは、人気あるよ!」って紹介しているのですが、ナイトクラブやバーに関しては、もう十年以上行ったコトがナイので全く事情がわかりません。
しかもアナログレコードを購入するようなお客さんなので、そのニーズは「アナログレコードがプレイされているナイトクラブ」っていうケースが多いですね。
どうなんでしょう・・・アルんですかね・・・常時レコードでプレイされているナイトクラブって。
いつもレコードがプレイされているお店であれば、お客さんに紹介させていただきますよっ!

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glenscott_heaven
毎日、渋谷のド真中を歩いているとホント、日本を観光目的で訪れる外国人がメチャ、増えたっていうコトがよ〜く解ります。
先日もよく通販をご利用いただいている地方在住のお客さんが渋谷のショップへご来店いただいたのですが
「メチャ、外国人多いですね・・・ナンか日本じゃないみたいです!」なんて街中のいたるトコロで見かける訪日外国人の多さに驚いていました。
実際の統計でみると2023年の夏の状況ではコロナがはじまる2019年よりもまだ20%くらい訪日客が少ないそうです。
多分コレね、2019年頃って当時メディアでも「爆買い」で話題になっていましたが中国人が多かったんですよね。
中国や韓国、台湾の人ってやはり同じ東洋人なのでパッと見た目で外国人ってあまりワカラナイのですが、今はホント、見た目でスグに解る欧米や東南アジアから訪れる人が多いので解りやすく「外国人が増えたっ!」ってカンジるのかもしれませんね。

当店では、外国から訪れるお客さんには、免税でレコードを販売しているのですが、ココ最近の免税での売上がメチャ増えてきていますからね。
日によったら1日、英語しか喋っていないってコトもあったりするくらいです。
もしかしたら今後、免税での売上が通常の売上を上回る日があるのかもしれませんね。
まぁ〜ソレはソレで喜ばしいコトなのですが、ちょっとフクザツな気持ちもあるんですよね〜ソレは、せっかく日本にあったレコードが海外に流出してしまうっていうコトなんですよね。
ソレ等のレコードが日本人のお客さんに買ってもらえたら再び日本の中古市場に出てくる可能性があるのですが、海外に流出してしまうともう再び日本に戻ってくる可能性は超低くなりますからね。
長い目で見たら日本で有限である中古レコードの数が減少していくというコトになるので、数年後にはナン等かのカタチになって影響が出てくるんじゃないのかなぁ〜ナンて漠然と思ったりしているワケです。
そう言っているオイラ自身も90年代から2000年代にかけて年に何度も海外にレコードの買い付けに出向いて延べで数万枚のレコードを日本へ送りまくっていたので同じコトをヤッているワケですが(笑)

先日、オーストラリアのお客さんがご来店いただきました。
まぁ〜ハナシっぷりでは、欲しいレコードがたくさんあるみたいで「●●のレコードある?■■のレコードはどう?」ナンてカンジで在庫の質問をされたのですが、お探しのレコードは90年代のHipHop系のアルバムばかりなんですよ。
しかも、まぁまぁのレア盤ばかり・・・ちょっとタイトルを訊いただけでも日本では7、8千円から1万円オーバーのタイトルのオンパレードです。
当店でもホンの僅かですがアルバムを扱っているのですがメインは、あくまでも12インチシングルです。
トーゼン、そのお客さんがご所望のタイトルは、ありません・・・というか、日本でも比較的レコード店が多い渋谷エリアでも彼が探しているようなレア盤は、見つかる可能性はゼロではないですが、そうおいそれとは見つかりませんよ。
まぁ〜タイミング次第ってカンジでしょうね。
で、会話の流れで「あなたの街のレコード店はどんなカンジなの?」って訊いてみました。
「地元ではレコード店は数件あるケド、イイレコードが全然ないんだよ。」とのコトです。

オーストラリア・・・まぁ〜国はデカいですが総人口は、2500万人くらいなので、イメージ的には東京・神奈川・埼玉の人口を足したよりも少し多いくらいです。
あのデカい国土に人々がそれぞれの都市に住んでいるというカンジなので密度は日本に比べて相当少ないでしょう。
音楽産業ってやはりその国の人口や文化なんかの影響をモロに受けるので人口があまり多くないコトと南半球の島国というコトもありレコード文化が栄えていた70〜80年代にトーゼン、購入する人も多くないしそんなにたくさんレコードが作られていたワケではないんでしょうね。
ヨーロッパやアメリカ等からレコードを輸入するのも輸送費とか高いし当時は、そんなにレコードが輸入されていないというコトもありますし。

しかし、昨今のレコード人気は、確実にオーストラリアでも起きていてアナログ・レコードがよく売れているそうです。
日本と違うのは、80年代とかに流通したレコードではなくってこのレコードブームによって近年、他国から輸入されたレコードが多いようでオマケにインフレの影響もあってちょっとしたタイトルでもなかなかイイ値段で販売されているというコトを以前、当店へ頻繁に訪れるオーストラリアでレコード店を営んでいるオーナーから聞いたコトがあります。
そのレコード店オーナーは、買い付けのために度々日本に訪れて当店で仕入れをして自分のお店で販売しているというカンジですね。
当店でレコードを仕入れてさらに利益を上乗せしてもまだ売れるっていうのは、なかなかスゴい売れっプリですね。
そういったオーストラリアのレコード事情をナンとなく知っていたので今回オーストラリアからご来店いただいたお客さんは、余計に良いレコードを日本で手に入れたいっ!って気持ちが強かったんでしょうね・・・タブン。
結局、当店ではハナシだけしてエサ箱は、全く見ないでお帰りになられました・・・ん〜ソレだけレコードが欲しかったらエサ箱くらい見てくれればイイのに・・・って思うのですが。

で、そんなコトがあって2日後にそのオーストラリアのお客さんからオイラのインスタ・アカウントへDMが届きました。
「今、秋葉原のお店でレコードをたくさん買ったよ!ヤバいぞっ!この店っ!HipHopのレコードが100円だっ!」とコーフン気味でメッセージと共にそのレコード店の場所と戦利品のレコードの写真を送ってくれました。
その場所は、ハードオフ 秋葉原店でした。
要するにハードオフで100円レコードを大量に買ったっ!というコトのようです。
「2PacもBiggieもKRS-Oneも全部、100円だっ!君たちもココのお店へ訪れたほうがイイぞっ!」って親切心でオイラに情報提供してくれたようです。
で、彼がゲットしたその戦利品をみると・・・90年代から2000年代前半のDJブームの時に大量に売れたLOUD・ROC-A-FELLA・BADBOY・RAWKUS・UNIVERSAL等のいわゆる、Hiphopのメインストリームの12インチシングルを中心に大量に購入していました。
レコード店視点からするとソレってかなり微妙な内容なのですが、彼は相当大満足のようでした。
彼いわく、今回購入したレコードって地元のレコード店では約10倍以上の価格で売られているそうです。
ソレを知っていて、100円でみつけたら買っちゃいますよね〜(笑)
とにかく今は、日本は円安というコトもあるし、彼の国ではインフレ、しかもレコードがアツいっ!っていうコトもあるので100円レコードのお買い得感がハンパないんでしょうね。

送られてきた画像の枚数から察するにタブン、100枚ホド購入している様子でした。
100枚買っても1万円ホドですからね・・・彼のハナシだと地元のレコード店の販売価格に置き換えると10万円オーバーの価値というコトになります。そりゃ〜アツくなりますよね〜(笑)
「ハードオフは、東京にたくさんあるので訪れてみたらイイよっ!」ってハードオフの店舗マップを彼に送ってあげました。
「ありがとうっ!訪れてみるよ!」って返事が来ました。
タブン、滞在期間中にハードオフの100円レコード巡りをするかもしれませんね。
イッタイ、何枚のレコードをゲットするやら・・・。

GLEN SCOTT / HEAVEN
GLEN SCOTT / HEAVENの試聴
next recordsのサイトでGLEN SCOTTのレコードを探してみる

オーストラリアから訪れた彼、もしかして何箱もレコードを買って持って帰る段階になって成田でトンデモナイ金額のオーバーチャージを請求されるかもしれませんね。
Technics 今スグ欲しいっ!
上記の記事にも書いたのですが、LCCの様な激安航空会社のオーバーチャージ費用は、激高ですからね。
レコードを安くゲット出来てもハンパない輸送コストがかかればそのメリットも激減ですよね。
今じゃ、オイラもこんなコトをシレ〜っと書いていますが、オイラがレコード販売に携わるようになった90年代末頃に買い付けのために頻繁に訪れていた欧米のレコード店の店主たちも「日本人のバイヤーの奴ら、しょっちゅう来るな・・・しかもその買い方、ハンパないなぁ」ナンて同じコトを思っていたんでしょうかね〜。
その当時は、$1〜3くらいで手に入れるコトが出来ていたHipHopのレコードも次第にジワジワと値段が上がってきましたから、もしかしたら日本も100円レコードの値段、アガるかもしれませんね〜・・・知らんケド。

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tracer_lovefantasy
とある日の夜7時、当店の営業時間もあと1時間で閉店です・・・ってこの書き出し、前と同じですね。
1人で店番をしている時に30代くらいのお客さんから3枚のレコードを購入していただいました。
「いつもブログとかインスタ見てます!」
「あ〜そうなんですか、ありがとうございます」というよくあるやり取りの後に
「すいません、ちょっとお訊きたいコトがあるのですが・・・」というコトだったので
「どうぞ、どうぞ、ナンですか?」って聞いてみると
「レコードってどうやれば売れますか?」ってストレートな質問をいただきました。
はじめは、質問の内容をそのまま受け取って「ウチの店では、お店よりもネット通販の方がよく売れていますね〜」なんてカンジでフダンこのブログでも書いている内容のコトをハナシをしつつ、「イヤ〜でもタイヘンですよ・・・商売って(笑)」ナンてカンジで差し障りのない内容の交わしていると・・・。
「実は・・・」というちょっと相談モードの内容のハナシとなりました。

おハナシをしたお客さんの状況を要約するとこんなカンジです。
●30代の男性会社員(独身)
●ヤフオクやメルカリで趣味で集めた自分のレコードをポチポチと販売していたトコロ、結構売れ行きがよかった。
●2年ホド継続してレコードを売っていたのを機に一念発起して自分でECサイトを立ち上げた。
●プライベートな時間を使って1000枚位のレコードをすでに登録してECサイトで販売中。
●しかし、自身のECサイトではレコードがまったく売れない・・・でも、ヤフオクやメルカリではそこそこ売れている。
●nextのECサイトを見ていると商品を公開後、結構なペースでレコードが売れているように見える。
●nextで販売している同じ曲のレコードもあるが、nextではスグに売れているケド、自分のECサイトでは売れない。
という相談で、要するにどうやったら「自分のECサイトからレコードを買ってもらえるのでしょうか?」というコトのようです。

えぇぇっ!?まさかの同業者からの相談ですよ・・・(笑)
とはいっても本業ではなくちょっとした副業のようなカンジですが。
いや〜もうね・・・正直にハナシましたよ「こうやればレコードを買ってもらえるっ!」という秘伝のレコード販売の法則をっ!って冗談ですケド(笑)
そんな夢のような「保証付き!ゼッタイに売れるレコード販売の指南書!」的な内容のビジネス書があれば100万円でも買いますよ・・・マジで。
ナンかこの手のハナシって以前にも訊ねられたコトがあるような気がします。
別にそんなオイラは、オンラインショップのコンサルとか出来るホドの知識も経験、そんでもって成果を出しているワケでもナイんですケドね。
傍目から見ているとそんな風にみえるのでしょうかね・・・解りませんが(笑)

レコードの販売に限ったハナシではないですが、一般的な物販をオンラインショップで販売するってコトに関しては、本屋とかに行けばそういった「はじめてのネットショップ」的な内容の書籍がたくさん出版されているので読んでみたら良いんじゃないでしょうかね〜ナンてありきたりなハナシをしたのですが、まぁ〜ナンかその相談者さんも悩みが限界にまできているようでグイグイと質問されました。
ヤフオクやメルカリでの販売実績があったコトに手応えをカンジてレコード販売のECサイトを立ち上げたっていうのは、まぁ〜解りますが集客って部分がスッポリと抜けていますよね〜ってコトをハナシました。
ヤフオクやメルカリって日本でも最大規模の集客のあるフリマサイトです。
ネットで買い物をしたコトのある人であれば、ホトンドの人がそれ等のフリマサイトのコトを知っているくらいの知名度です。
一方、彼のサイトは誰がその存在を知っているか・・・ですよね。
ECサイトを立ち上げたのはイイんだけどダレもそのECサイトの存在を知らなければ、良いレコードを並べていてもお客さんは訪れてくれませんからね。
相談している彼なりに自分で出来るコトは、やっているそうです。
自分のECサイトを運営しつつコレまで通り、フリマサイトで併売していて購入してくれたお客さんに自分のECサイトがあってソコでも「レコードを売っています」というコトをレコードと一緒にメッセージを添えているそうですが、まったくアクセスしてもらえないそうです。
「1日のアクセスってどれ位あるのですか?」って訊くと一桁で多くても20〜30くらいだそうです。
「でも月に何度か急にアクセスが増える時があるんです」って言っていましたが、タブンそれは、検索エンジンのクローラーが誤ってカウントされているんでしょうね。

「自分のECサイトで販売している商品をググるとちゃんと結果に表示されていますか?」って訊くと
「自分の店の名前でググると表示されています」って、イヤイヤ違うっ!販売しているレコードのアーティスト・タイトルをググると上の方に出てくるかってのが重要なんですよ〜って結構SEOの基本的なトコロのハナシもあまり理解していない様子でした。
まぁ〜フリマサイトとかだと、SEOとか集客とか意識しないでホント、商品名と価格だけでモノが売れますからね。
「どうやったらググった時に自分の店の商品が検索結果に表示されるのですか?」
「ん〜ソレは、そのレコードのコトをメチャ詳しく紹介したりすればGoogleさんが『コレは、有意義なサイトだ』って認定してくれて表示させてくれるんですよ、まぁ~ネット広告を出せば、イチバン手っ取り早いですが、費用がそれなりにかかりますからね」って説明しました。

個人の人がネットでお金をかけずに集客する方法っていったらもう出来るコトが限られてきますよね。
やっぱりSNSを積極的に使っていくとかしかないんじゃないかな・・・。
実店舗があればお客さんとの接点も増えて比較的ECサイトの販売もしやすくなるかもしれませんが、現実問題として実店舗はお金がかかるし、本業のシゴトを抱えてだとムリですしね。
彼のECサイトを見せてもらったのですが、今どきのECサイトらしくキレイにスッキリとまとまっていて見た目はとてもオシャレなショッピングサイトでした・・・が、売れてないんですよね〜。
この自分のECサイトに商品を追加するために土日の休みを費やして半年くらい頑張っていたのですが、まったくといっていいホド実績が出ないのでココロが折れそうって言ってましたね〜(笑)

オイラがnext recordsのホームページを作ったのは、2002年頃です。
はじめはまだ、ショッピングカートも付いていないただ単にレコードがリストになっているだけで欲しいレコードがあればメールで問い合わせてくださいみたいなホームページでした。
モチロン、スマホもないし、ケータイでも見れない、PCオンリーのサイトで時代はまだブロードバンドがではじめた頃でメチャ遅いサイトでした。
まぁ〜彼とハナシをしていると「あ〜ココまで来るのにもう20年も経ったのか・・・」って思いましたが(笑)

「nextさんってHPリニューアルしましたよね、やっぱり新しいHPの方が良いですか?」って訊かれたのですが
「いや・・・ウチの場合は、もう単純にシステム自体がメチャ古かったの今後、セキュリティ面で問題になりそうだったので作り変えたんですよ、彼のECサイトの運営会社って有名だしとても良いと思いますよ、レコードが売れない原因は、ソコではないと思いますよ」ってハナシしました。
今のアナログレコード人気もあってレコードの沼にズブズブとハマって20数年前のオイラのように「レコード店、ヤッてみたいっ!」って思う人もいるかもしれませんね。
オイラは、イキナリ実店舗をオープンさせるよりもまずは、本業に従事しながらネットショップでコツコツと地道に実績を積んで「もうイケるっ!」って段階でリアル店舗を構えるのが良いんじゃないかな・・・って思っています。
彼の場合、フリマサイトでの手応えをカンジて自分のECサイトを構えたトコロまでは、良いんだけどちょっとカン違いしちゃったんでしょうかね。
彼のECサイトは、販売実績に応じて費用がかかるそうなので実費は、ホトンドかかっていないのでソレはソレで安くECサイトを持つコトが出来ているので良いと思うのですが、約半年に渡る作業時間をコスト換算したら、確実にマイナス数十万円です。

有名なフリマサイトって今までモノを販売したコトがない人でもカンタンに出品できてしかもカンタンに売れるというホントよく出来た仕組みになっていますよね。
だけど、そのフリマサイトのフィールドでいくら実績を積んでもそのパワーを自分のECサイトへ引っ張って来るコトが出来ないというカンジでカンペキな囲い込みも出来ているので売り手側からするとなかなかムズいですよね。
かってオイラも、十年以上前にフリマサイトを自店舗サイトの宣伝に使うために積極的に出品していたコトがあるのですが全くと言ってイイほど、成果を得るコトが出来ずに断念して撤退したコトがあります。
なので、彼がやっている自分のECサイトへの誘導も難しいだろうな〜って思うんですよね。
ヤフオクやメルカリでレコードを買う人も「ドコでそのレコード買ったの?」って訊かれたら必ず「ヤフオクで買ったんだよ」って言いますからね〜要するにヤフオクの裏側にいる個人のバイヤーの存在なんてホトンド「無」にしちゃうくらいのパワーを持っているワケです。
大手のプラットフォームを利用するのはカンタンですが、自分の土俵をつくってモノを販売するというコトは、なかなかタイヘンじゃないのかなぁ・・・って思うワケです。

TRACER / LOVE FANTASY
TRACER / LOVE FANTASYの試聴
next recordsのサイトでTRACERのレコードを探してみる

そんなハナシを質問をいただいた彼として帰宅中の電車で考えたのですが、オイラ自身もネットでの販売を20年近く営んでいますが全然「こうやればウマく出来るっ!」ナンて方法を知りません。
今でもホント、コレはどうかな?アレは、どうだろう・・・ってカンジで手探りでイロイロと試しています。
でも、自分よりもウマくヤッている人を見ると「この人は、成功の方法をナニか知っているのかも?」って思うんでしょうね。
実際にオイラもそう思うからそういった本を読んだり、解説動画を見たりしてナン等かのキッカケをつかもうと努力するんでしょうね。
まぁ〜でも本に書いてあるコトを実践すれば必ずウマくいくワケではナイですからね〜。
しかし、確実に1つだけ言えるコトがあります。
それは、「継続はチカラなり」ってコトで、コレはなんとなくアルような気がするんですよね。
ちなみにこの「渋谷レコード店日記」は2005年から週一で記事を書きはじめてすでに18年継続中・・・インスタグラムは毎日、レコメンドを書いて3年ホドになります。
インスタではまだソレホド目に見える成果が出てきませんが、ブログに関しては、「渋谷 レコード店」というキーワードで大手のレコード店よりも上に表示できるようになりましたしね。
ん〜しかし、自分で言うのもナンですが、ホントよく続いているなぁ〜って思います(笑)
今回、ハナシをした彼も地道に自分の土俵を固めて理想のレコード店サイト作って欲しいと思いますね。

Next Recordsではインスタグラムもやっています!
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渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
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